前回までのおさらい
XY/ORAS/ZA編の記事を通じて、メガシンカの起源には共通した『伝達構造』があると考察しました。

『メガシンカは神仏の力を受け発現し、その力は宗教的な媒介者を通じて人間に伝わる』という内容です。
神仏に該当するのが『アルセウス』だと仮定してきたので、今回はアルセウスとメガシンカの関係を示します。
メガシンカと太陽
皆さん、ヒャッコク日時計を覚えてますか?
メガシンカとアルセウスの関係性を調べるにあたり、最初に注目すべきがこの日時計になります。

ゲームやアニメでは、次の様な説明がされていました。
①3000年前から存在し宇宙から飛来してきたと言われる
②日時計が放つエネルギーはメガシンカ時にポケモンが放つエネルギーと同じ
③20時から1時間だけ光を放つ
④日時計が光る間はメガストーンを発見しやすくなる
⑤太陽の光を謎の光に変換する
⑥ディアンシーとヒャッコク日時計は似ている
これを見ると、メガシンカだけでなく『太陽』との関連が強いように感じます。
そもそも「日」時計ですしね。ちなみに、画像の赤丸の位置で『太陽の石』が拾えます。
この日時計が『メガシンカと太陽』を強調しているのは間違いないでしょう。
では、なぜこんな設定なのでしょうか?
私はこの理由が、『アルセウスが太陽だから』だと考えています。

これまでは下記の理由から、メガシンカに神や仏(アルセウス)が関与していると予想してきました。
①メガシンカに神仏を信仰する宗教的な側面があるから
②人間にメガシンカを伝えたポケモンが天使や龍をモチーフにしているから
(神仏の力や慈悲を地上に届ける存在)
これに加えて、『太陽はアルセウスを表す』と証明できれば、これまでの仮説はより強固なものとなります。
では、アルセウスと太陽の関係を示しているであろう設定を次の章で紹介します。
アルセウスと太陽
LEGENDS アルセウスにおいて、アルセウスは『太陽』として描かれていると思います。
まずは図鑑説明を見てください。

『天上よりヒスイの地を射す光源』
この一文は、まさに太陽を表現する内容に感じます。
同じくLEGENDSアルセウスから、『古いポエム20』の情報を加えてみましょう。

それは太陽であった。
太陽はお隠れになり皆は嘆き悲しんだ。
多くのものが太陽を追い求めこの地を去った。
この地に暮らすのはポケモンだけとなった。
『太陽』が何を指すのかは作中で明言されてませんが、私は『アルセウス』だと思います。
『古代の英雄』や『アデク』じゃないの?とよく聞かれますが、私の中ではアルセウス一択です。
理由は以下の通り。

それは太陽であった。
もしも古代の英雄を指すのであれば、『その者はまるで太陽のようだった』とか『かの英雄は太陽のごとき存在だった』みたいな表現になると思うんです。
対象を『それ』と呼び、比喩ではなく『太陽であった』と断定している。
これは人物よりも、人々の信仰や生活の中心にあった存在と解釈するのが自然です。
多くのものが太陽を追い求めこの地を去った。
LEGENDSアルセウスの主人公は、古代の英雄と同じ偉業を成し遂げました。
しかし、人々は主人公を神格化し、信仰する様子を見せていません。
古代の英雄は太陽とされるほど人々から神格化されたのでしょうか…?
一方で、最も高い山に神殿を建てていることから、アルセウスへの信仰は一番強かったでしょう。
人々が土地を捨ててまで追い求めた太陽。これは『アルセウス』だと考えるのが自然だと思います。

――アルセウスは太陽として描かれ、日時計はメガシンカと太陽(アルセウス)の関係を描いていた。
この仮説を裏付けるのが、メガシンカと『隕石』の関係です。
実は太陽と同じくらい、隕石がメガシンカと関係している点、そして太陽とメガシンカの関係を隕石が補強できる点をお伝えします。
メガシンカと隕石
隕石を扱ったメガシンカ作品と聞かれたら、多くの人はORASを思い浮かべるでしょう。
作中でレックウザをメガシンカさせるアイテムが『隕石』でしたよね。
この作品で、隕石とメガシンカの関係が強調されたように思います。
そして、流星の民の壁画には、隕石にメガシンカのマークが描かれていました。

隕石は宇宙から飛来する石で、宇宙を創造したのが『アルセウス』です。
まずここでも、メガシンカとアルセウスは繋がってきます。
そして、日時計が『宇宙から飛んできた』という設定。
宇宙から飛来してきたのなら、それは『隕石』と言えるでしょう。

ORASや日時計から分かるメガシンカと隕石の関係、先述した太陽との関係――
これらの情報から、『太陽と隕石』がメガシンカとの関連を示すキーワードであると予想できます。
次は太陽と隕石の関係を補強してくれる『意外なポケモン』に注目します。
ビビヨンの生息地と羽の模様
今回は太陽と隕石に関係する意外なポケモンに注目します。
それが――ビビヨンです。
地域によって羽の模様が異なり、その数は20種類存在します。
(画像は18種類のものですが、実際はあと2種類…)


今回注目したいのが『たいようの模様』です。
太陽と隕石がメガシンカとの関連を示すキーワードと述べましたが、『たいようの模様』はどうでしょう?
実はアニポケ(リコとロイ編)にて、たいようの模様と隕石が強く結びつけられています。
アルセウスとメガシンカを繋ぐ“絆”
ここまでで、メガシンカのエネルギーは、
- 太陽
- 隕石
- 宇宙
と強く結びついていることが見えてきました。
そして、宇宙を創造した神であり、太陽のような光源として描かれている存在がアルセウスでした。
しかし、メガシンカにはもう一つ重要な要素があります。
それが――
トレーナーとの絆です。
XYでは、メガシンカにはポケモンとトレーナーの強い絆が必要だと説明されます。
これは単なるバトルシステム上の条件ではなく、メガシンカの世界観そのものに深く関わっているように見えます。
ここで注目したいのが、ポケモンマスターズEXのアルコスバディです。
アルコスバディは、アルセウスの加護を受けたポケモンとトレーナーのペアとして描かれています。
そして、このアルコスバディにメガシンカポケモンが登場しています。
さらに重要なのが、アルセウスがこのイベントで語る言葉です。
「絆をみせよ」
メガシンカに必要とされてきた「絆」。
その絆を、アルセウス自身が求めているんです。
これはかなり大きいと思います。
これまでメガシンカは、トレーナーとポケモンの絆によって発動するとされてきました。
そしてアルコスバディでは、アルセウスの加護を受けたポケモンとトレーナーのペアが、その絆を示す存在として描かれている。
つまり、メガシンカにおける「絆」と、アルセウスの加護は、かなり近い関係にあるように見えるんです。
ここまでの考察と合わせると、
メガシンカとは、アルセウス由来の宇宙エネルギーを、ポケモンとトレーナーの絆によって引き出す現象
と考えることができるのではないでしょうか。
メガシンカの力の正体
ここまでの情報を整理します。
まず、アルセウスは宇宙を創造した神であり、
LEGENDS アルセウスでは太陽のような光源として描かれていました。
次に、ORASではレックウザが隕石を取り込んでメガシンカしました。
流星の民の壁画にも、隕石とメガシンカマークが描かれています。
さらに、XYのヒャッコク日時計は宇宙から飛来した隕石であり、
メガシンカと同じエネルギーを放出し、メガストーンの位置を導いていました。
そして、太陽の模様ビビヨンの生息地域にも、太陽と隕石を結びつけるような共通点が見られます。
最後に、ポケモンマスターズEXでは、
アルセウスの加護を受けたポケモンとトレーナーのペアが描かれ、
アルセウス自身が「絆をみせよ」と語りました。
これらを繋げると、一つの仮説が見えてきます。
それは――
メガシンカの力の正体は、アルセウスが創造した宇宙エネルギーではないか
というものです。
アルセウスは太陽のように地上を照らす光源。
その力は、隕石という形で地上に届く。
隕石に宿った宇宙エネルギーがメガストーンに関係し、
ポケモンとトレーナーの絆によって引き出される。
だからこそ、メガシンカはただの進化ではなく、
神の力を一時的に受け取る現象として描かれているのではないでしょうか。
前回までの記事では、
- XY:神 → 天使 → 人
- ORAS:仏 → 龍 → 人
- M次元ラッシュ:神 → 天使 → 人
という伝達構造を見てきました。
今回の考察で見えてきたのは、
その構造で実際に伝えられていた力の正体です。
つまり、ルカリオやレックウザが人間に伝えたものは、
アルセウスに由来する宇宙エネルギーだったのかもしれません。
もちろん、これはあくまで考察です。
公式設定として断定するものではありません。
しかし、
- アルセウスの太陽的描写
- メガシンカと隕石の関係
- ヒャッコク日時計の設定
- 太陽の模様ビビヨン
- アルコスバディと絆
これらが一つの線で繋がるなら、
メガシンカの見え方はかなり変わってくると思います。
メガシンカとは、
ポケモンの限界を超える進化であると同時に、
アルセウスが創造した宇宙の力を、絆によって呼び覚ます現象。
そう考えると、メガシンカがここまで特別に描かれている理由にも、少し納得できるのではないでしょうか。
次回以降は、この考察をさらに補強する情報を扱っていきます。
例えば、こうてつじま。
アメジオ。
映画に描かれたメガシンカ。
そしてアニポケの構造。
メガシンカとアルセウスの関係は、まだまだ掘り下げられる余地があります。
今回はその中心となる、
メガシンカエネルギーの正体について考察しました。

コメント